北凍市立湖囲高等学校。放課後。その校舎の屋上で、四伝と四季花と稲穂は昨日の続きをしていた。言葉通りに二つ、稲穂の手にはフラグメント・ウェポンが乗っかっている。
「輪っか――腕輪みたいだね」
それを一目見た四伝は一言。その言葉を待っていたかのように、稲穂は制服の袖をまくってみせる。彼女の右腕には、輝きのない輪っかが腕輪として装着されていた。
「それが、武器になるのか」
輝きこそ放っていないが、素材は武器と同じように感じる。こんな小さな腕輪から、小剣が生まれて消える。とても便利な代物で、いつでも戦うための武器として最適だ。
「腕輪じゃなくて、足輪として着ける人もいるけど……君は、腕輪かな。どっちでも効果は同じなんだけどね」
「わかった。手から通せば……いいんだね?」
「うん。自然と馴染むと思うから。――はい」
手渡されたフラグメント・ウェポンを、四伝はゆっくり装着していく。渡されたときに手は触れなかったが、さっきまで稲穂が手に乗せていたもの。少し嬉しい気持ちもあるが、顔には出さずに冷静を装う。
言葉通りに腕輪は腕に馴染むように装着されて、太さもぴったりできつさも緩さも感じなかった。通したときも手に引っかかることはなかったし、どこからともなく武器を生み出せるものなのだ、それくらいできても不思議はない。
「それで?」
「ちょっと待ってね、分岐型を確かめるから……」
稲穂は右手で四伝の右腕、装着されたフラグメント・ウェポンにそっと触れる。もう少しで肌が触れ合いそうだが、触れ合いそうで触れられない肌に四伝は鼓動が早まる。
少しして、稲穂は腕輪に触れていた手を離した。
「分岐型は『派生型』。戦えるよ」
詳しい説明は省いて、端的に。稲穂の言葉に四伝は安心するが、早まった鼓動はまだ収まらない。しかし、このままはっきりと告白する雰囲気でもないから、今は抑える。
「四季花ちゃんはどうする?」
「せっかくだから、試してみるよ」
四伝と同じように、四季花もフラグメント・ウェポンを腕輪としてさっと装着する。素早い動きでも腕を通り自然に馴染み、同じように稲穂が確認する。
「分岐型は『一途型』」
「一途……お兄ちゃんに一途?」
また誤解されそうなことが口から出てきたが、四伝はあとで解けばいいと黙っておく。自分は戦えると判断された。親しくなればいくらでも、その機会は得られるだろう。
「フラグメント・ウェポンとは相性が悪い、分岐型武器の分岐を活かせない型。戦えないことはないけれど……」
「そっか。じゃあ返すね。これを持っていたら狙われるんでしょ?」
「ううん、そういうことはないけど、そうね。預かっておく」
四季花のフラグメント・ウェポンは稲穂に返された。しかし、預かっておくという言葉から伝わるのは、いつでも四季花次第でまた受け取ることができるということ。
「これから、どうすればいいのかな」
二人の話が終わったところで、四伝が質問する。
「扱える才能があっても、すぐに戦えるわけじゃない。指南役の人に鍛えてもらって、初めて戦えることになるけど……その前に、気になることは聞いておいて」
「ああ、じゃあいくつか。擬人ってどうやって見分ければいいんだ?」
戦う技術も大事だが、それ以前にこれがわからないとどうしようもない。指南役という人にも教えてもらえるかもしれないが、その前に聞けることは聞いておいた方がいい。
「見たよね? どう感じた?」
「地図だけの格好には違和感を覚えたけど、人間にしか見えなかった。人以外の何かだなんて全く思わなかった。四季花もそうだよね?」
「うん。私、消える瞬間見てないけど」
「でも、今は知ってる。だったらもう二人とも、見分けられると思うよ。普通の擬人なら」
「見分けられる? 普通?」
二つの疑問が四伝の口から出てきたが、稲穂は一つずつ答えていく。
「そう。知っていれば見分けられる。例えばそうね……身長の低い子供が、自分の親も知らずに、大人という存在も知らずに、いきなり中学生や大人、それから異性、身長も体形も違う他の人間を目にして、それが自分と同じ人間だと認識できる? 本能的なものは発揮されないとして」
「それは……無理、だろうな」
「そういうこと。擬人もそれが擬人だと知っていれば、見分けられる。春や夏――スプリングやサマーなら」
「それが、普通の擬人?」
四伝の問いに、稲穂は大きく頷く。
「春――スプリングは君たちも見た擬人。夏――サマーは、戦闘能力を持つ擬人。それより強い秋――オータムは慣れた『タギ』の人間でも一目では見分けられない」
「春、夏、秋……春夏秋冬か。冬――ウィンターは?」
「言葉として用意はされているけど、確認はされていない。春でも夏でも秋でもない擬人は確認されても、明らかに上位の存在でなければ季節外れと呼ばれることが多いの」
「なるほど。それだけ分類されるくらい、擬人はいるってことか」
小さく頷く稲穂。そこで、四伝はふと考えたことを口にする。
「もしかして、この学校にもいる可能性があるのかな?」
「そうね。冬――ウィンターなら可能性はあるかも。でも、スプリング、サマー、オータムはいない。湖囲高校には私の他にも二人、計三人の『タギ』の人間がいるから。入学初日から先輩たちが調べているから、見つけられないとしたらそれ以外はありえない」
「二人も、それに先輩か」
「指南役の人も、ここの先輩。二年生の、名前は……」
そこで言葉が止まり、四伝は不思議に思う。しかし稲穂との話に集中していた彼は気付かなかったが、話に加わっていなかった四季花は稲穂よりも先に気付いていた。屋上の扉がそっと開けられて、もう一人の人物が屋上に現れたことに。
「――一文字珊瑚〈いちもんじさんご〉。アーティストでミュージシャン、二年西組の一文字珊瑚さ」
気付いた四伝が振り向いたのと、珊瑚が声を発したのは同時だった。
「改めまして、あたしが一文字珊瑚。よろしくね、四伝。話は稲穂から聞いてるよ」
爽やかな笑顔で、長いのに長さを感じない不思議で活発な髪を揺らして、一文字珊瑚はその場にいる全員を見回す。四伝、四季花、最後に稲穂を見て動きは止まる。
「詳しいことは、これから聞かせてもらうけど」
「はい。彼の分岐型は……」
今日のうちにわかったことも含めて、稲穂は珊瑚に詳しい話をする。その中には四伝にはまだ理解できない言葉も多かったが、自分の戦力としての現状を話していることは理解できる。
「なるほど。そうそう、あの話は?」
「あー……今はいいです。もしそうだとしても、今の彼に余裕はありませんし」
「だよね。まずは、使いものになるようにしないと」
途中、何の話かわからない会話も紛れていたが、稲穂の言葉通りに今の四伝にそれを気にしている余裕はない。
「じゃ、あとはあたしに任せて。四伝、ついてきて。移動するよ」
「はい。……どこに?」
「旧校舎前の……あそこ」
それだけで場所は伝わる。四伝は頷いて、稲穂や四季花に挨拶してから先を行く珊瑚についていった。
屋上から、本校舎の玄関から外に出て、旧校舎前の広場に四伝と珊瑚は向かう。大部分は取り壊されているが、一部だけが残った旧校舎と、旧校舎のあった広い敷地。そこは危険な廃墟のようにしないため、最低限の手入れはされている。
周りを自然に囲まれつつも、小さなベンチやテーブルもあり、離れた庭のような印象ではあるが、湖囲高校の生徒が訪れることは滅多にない場所だ。
本校舎から歩いて十分ほどと離れていて、上履きと下履きに分かれている湖囲高校では靴を履き替える手間もある。何より、自然を感じるだけなら、今彼らが降りてきた場所――整備された屋上の方が生徒には人気が高い。手入れも毎日されている上、雨でなければ上履きでも入れるようになっているのだ。
さすがに冬の雪が積もっている間は閉ざされてしまうが、雪が積もる中で旧校舎まで行く生徒が増えるわけでもない。
年中、生徒が寄り付かない場所。そしてそれなりの広さがある場所。しかし運動部が使用できる場所とは認められていないし、認められていたとしても体育館やグラウンドで敷地は足りている。
「何をするんですか?」
到着する少し前、残った一部の旧校舎が見えたところで、四伝が尋ねる。
「フラグメント・ウェポンの練習。大丈夫、許可はとってる」
「そうですか。一文字先輩を相手に?」
「そうだよ。女の子相手に――ううん、人間相手には戦えない?」
「いえ、でも、擬人を真っ二つにしたのを見たので……大丈夫なんですか?」
初めてだからこそ、四伝も手加減はできない。どれほどの力が使えるのかもわからないが、もし制御を間違えると凄い力が発揮されるのだとしたら、とても危険だ。
「フラグメント・ウェポンは擬人を倒すための武器。扱いやすくて威力もあるけど、人間を斬れる武器じゃない。ま、武器には違いないから……あたしなら傷付ける手はいくらでも思いつくけど」
「初めての俺には無理、ということですね」
「理解が早くて助かるよ。そういえばあたしのことは……っと」
目的地に到着して、珊瑚は足を止めて、言葉も止める。四伝は彼女が言いかけた言葉が気になったが、今は聞くよりも試すのが先だ。
残った旧校舎の一部の前。珊瑚はその前にゆっくりと、無言で歩んでいく。一文字珊瑚の纏う雰囲気が変わり、その場の空気も一瞬で変わる。
場を支配する――そう形容するに相応しい空気を、珊瑚はいとも簡単に作り出した。
「さ、準備はいいよ、四伝。まずは好きにやってみて。――どこまで使えるか、あたしに見せてよ」
爽やかな微笑。右手で優しく手招きするその姿に、四伝は少しだけ見惚れてしまう。一目惚れとはまた違う、まるでそういうことが日常であるかのような動き。
いや、日常なのだろう。指南役という言葉を思い出して、四伝は理解したつもりになる。それが正解ではないにしても、余計な違和感を抱いたままでは好きにやるのは難しい。
「好きに……か」
やってみて、と言われて四伝は右腕に装着したフラグメント・ウェポンを意識する。ここから前に見たような武器を生み出す、輝く武器を。鼓動が脈を伝わり、脈動がフラグメント・ウェポンへ力を伝える。
瞬間。
四伝の左手に光が集まり、淡く輝き出す。何かが生まれるのを察知した四伝は、左腕を伸ばしてそこに生まれる武器を見えやすくする。
果たして生まれたのは――小さな盾。小盾だった。
「へえ、それが四伝の武器?」
「……武器?」
淡き輝きを放つ小さな盾。フラグメント・ウェポンから生まれた小盾。さっきまでそこに何もなかったのだから、間違いなくそれは確かなのだが……。
「防具じゃないんですか、これ?」
「素手で殴るよりは効果はあると思うよ」
小盾をまっすぐに見て、珊瑚は微笑む。
「思う、ですか」
四伝の繰り返しに、珊瑚は苦笑いを浮かべる。
「素手よりはまし、ってだけだけど。ただ、擬人の武器を防げば身を守れる」
「反撃は?」
「仲間に任せれば大丈夫。元々、四伝を一人で戦わせるつもりなんてない。その間に、強くなれば大丈夫」
実戦で鍛えて強くなれ、ということだろうか。四伝の悩みに答えるように、珊瑚は言葉を続けた。
「もちろん、基本的な体術や戦闘術は、あたしが教える。それで四伝は強くなる。でも、フラグメント・ウェポンがなければ、擬人は倒せない。そのためには、フラグメント・ウェポンの武器を分岐させて、成長させなくちゃならない」
「成長……分岐型武器、が正式名称でしたよね」
珊瑚は大きく頷く。それこそがフラグメント・ウェポンの神髄。名前からも形状からも、目にした光景からも、普通の武器でないことは理解していた四伝だが、詳しいことはまだ何も知らない。
「説明してもいいけど、あたしも暇じゃない。そして、四伝はきっと弱い。当然だよね、普通の高校生が、戦うための練習なんてするはずがない」
違ったらごめんね、というのを最後に表情だけで伝えて、珊瑚は戦いの構えをとる。
「そうですね。どんなに武器が強くても、基礎がなっていなければ……意味がない」
当然、四伝は戦うための練習なんてしたことはない。特撮のヒーローに憧れてごっこ遊びをしたことはあるが、本格的に戦いを意識しての動きではないのだ。
そのヒーローの構えを真似して、四伝も戦いの構えをとる。小盾で戦うヒーローは見たことがないが、今回の素手の構えならそれらしいものはいくらでもある。そしてそれらも、実戦から大きく乖離したものではない。
「その構えは七年前の……いいキック、期待してる」
微笑む珊瑚に、四伝は頷いて今日の練習を開始する。さすがにあんなキックは真似できないけれど、防御にも向いた武器を扱うヒーローの構え。小盾を武器に使うなら、一番それらしい構えである。
練習終えて。
「そうそう、四伝」
「……はい、何ですか? ……元気ですね」
へとへとになって地面に座り込んでいる四伝に、珊瑚は屋上に現れた時と変わらない元気さで彼の名前を呼ぶ。
「四伝って、あたしのことは知ってる?」
「知ってる……って、一文字珊瑚さん、先輩、ですよね」
息を整えながら、四伝はゆっくりと答えていく。息切れは程無く落ち着いた、しかし質問の答えがわからない。
「そ、アーティストでミュージシャン。一文字珊瑚」
「アーティスト……ミュージシャン……」
どこかで聞いたことがあるような、ないような、組み合わせ。一文字、珊瑚。クラスメイトの噂話や、廊下で聞こえてきた会話。その中で耳にした言葉のような気がして、四伝は思い出そうとしてみる。しかし、自分と無関係な噂話など普通は思い出せないもの。
だが、一文字珊瑚のそれは、全くの無関係のものではなかった。この学校の、北凍市立湖囲高等学校の先輩には、凄い先輩がいる――その中で、出てきた名前だ。
「凄い先輩?」
「具体的には?」
「芸術家で、音楽家、アーティストでミュージシャン。どっちも凄いって聞いたことはあるような気がします」
「そう。あたしはアーティストでミュージシャン。一介のミュージシャンが気取って言うアーティストとは違うから、そこがわかってるならいいさ」
にこっと笑って、珊瑚は満足した顔で大きく頷く。アーティストでミュージシャン、そのどちらでもある彼女にとって、些細なことだが理解するには大事なことだ。一つか二つか、大きな違いである。
「じゃ、本題。四伝が『タギ』として戦う理由は、擬人と過去に何かがあったから? それとも、稲穂のことが好きだから? はい、答えて」
さりげない質問に、四伝は思わず噴き出しそうになる。口には何も含んでいないし、噴き出しても被害はないが、唐突かつ核心を突く質問に四伝は慌てた。
「……了解。あたしからは何も言わないから安心して。『四伝くんに告白めいたことを言われたんだけど、どう思います?』っていう、稲穂からの質問には、あたしの推測だけで答えておくから。『告白なんじゃない?』って」
「ちょ、それ言ってるも同然ですよ!」
「四伝から聞いたとは言わない。あたしの推測を、四伝に確認しただけ。聞いたことも稲穂には話さないから、問題はない。それに……」
珊瑚は四伝の顔を見つめて、真面目な顔から、一瞬だけ微笑んで、
「告白、するんでしょ?」
そう言った。
「……そりゃ、いつかは」
「いつか、ね。ま、あたしは早い方がいいと思うけど……足手まといの間は、まだ早いか」
「はい。まだ早いです」
四伝は冷静に答える。告白を促されるのは四季花にもうされている。促すのが一人増えたところで、その相手が初対面の先輩だからといって、心を乱すことはない。少し、いやかなり恥ずかしいだけで。
練習は終わり。そのいつかのため、足手まといでなくなるため、四伝の練習は明日も続く。
―― 夢 ――
陸道四伝は夢を見ていた。
それを夢だとはっきり自覚できるような、不思議だけど実感のある夢。
どこだかわからないけれど、知っているどこかのような不思議な空間。そこに陸道四伝は立っている。夢でしか行けないどこか、知っているけれど行ったことのないどこかが、夢に出てきているのかもしれない。
四伝が場所について考えたのはそこまで。ただ夢だと理解して、何となく場所も理解した。しかし夢であるから、どんな夢かを決めるのは最も印象的な何かである。
その何かは、彼の目の前にいた。
「……誰だ?」
四伝は尋ねるように呟く。彼の目の前にいたのは、一人の少女、あるいは女性。背はそれほど高くはなく、十歳にも見えるが二十歳と言われても信じそうな綺麗な容貌。
はっきりしないのは夢だからか、それともそういう少女なのか、実感はあっても夢の中ではそこまで考える気は起きない。
少女は微笑んだ。質問には答えない、質問と判断しなかったのか、それとも。
だが、四伝も考えないし、不思議にも思わない。だってこれは夢なのだから。夢を見ている間に、夢の意味を考えることなどしない。
「どこかで会ったことは、ないよな。声は聞こえてる? 喋れる?」
「はい」
たった一言、少女は微笑んで。会話ができるなら、彼女はそこにいる。いくら実感のある夢でも、夢の中では目に見える距離などあてにならない。
静かな時間が過ぎていく。一瞬だけど、長時間。感じる時間も、今が夢だと知らせてくれる。
いつ覚めるのか、夢はいつも気まぐれだ。
「君は? なぜ俺の夢に? いや……この質問はおかしいか」
その気まぐれの中で、夢だと自覚できるのは幸せなことだ。いつ覚めるかわからない時間の中で、覚めないうちに素早く行動を始めることができる。
「この夢は、なんなんだ?」
少女の顔から笑みが零れる。わからない、四伝に答えはわからない。
そもそも、夢に答えなんてあるのだろうか。ないかもしれないし、あるかもしれない、ただ感じるのは、この夢は不思議な夢だということ。
右腕を見る。寝ている間もつけておいてと言われた、フラグメント・ウェポンはそこにはない。そもそも自分は服を着ているのか、少女はどうなのか、それはなぜか知覚できない。
なぜ?
考える必要はない。
なぜ?
これは夢だから。
夢の世界では、知覚も夢が決めるから。
「だからって……」
どうにかしたい、どうにかできるのか、四伝の言葉は続かなかった。
「……ん」
思考はまだ、続いていた。夢から覚めて、目が覚めて、ベッドの上で。
不思議な夢。
右腕を見る。そこにはちゃんと、フラグメント・ウェポンが装着されている。
なぜ?
常につけているように言われたから。寝ている間も、お風呂に入る間も、生活に支障はないからと、常につけているように言われたから。
なぜ見た?
わからない。見てしまったから、見た。理由も意味も、わからない。
夢は目が覚めたら、すぐに忘れてしまう。これもきっと、忘れてしまう。
――四伝はそう、思っていた。
―― 夢、覚めて ――